「子どもを分けない教育を考える会」のあゆみ

 

 

2009年の6月、普通学級に通っている「障害」児の保護者から相談を受けたのが、「子どもを分けない教育を考える会」(以下「分けない会」)定例化の始まりです。

 

「分けない会」に集う人たちは、「障害」当事者、当事者の保護者、教員などの関係者、あるいは市民など、年齢、立ち位置も、さらにその考えも、さまざまです。一致しているのは、何らかの「障害」を理由に、ひとを「分けない」「分けられたくない」という現在進行形の本音であり、「障害」を個人や家庭の問題にするのではなく、社会の問題として捉えようという視点です。

 

毎月第四土曜日の午後に定例会を持ち続けるのと並行して、区教委主催の就学相談説明会、各校の就学時健診、特別支援学級の公開授業などでも情宣をしてきました。当該児童・生徒の学校や担当指導主事、区教委とも直接話し合い、解決の道筋も積み重ねてきました。

 

北村小夜さんから、子どもを障害や能力で分けない、共に学ぶ教育の理念を学び、以後2011年からは毎年一回、講演会を開催し、多彩な講師をお招きし、広く練馬区市民にも呼びかけています。

また2015年3月からは学習会として、子どもたちの学びの場も開放しています。月にたった一回なので、保護者でない大人がマンツーマンで関わる意義が不確かではありますが、もう少し続けてゆきたいと思っています。